トップページ > 「医師転職時代」の医師のマナー/医師の転職時のマナー「カルテを点検してから患者に向かう」

病院が医者を選ぴ、患者が医者を選ぶ時代に入ります。正にチーム医療の時代です。実力のない医師やコメデイカルとうまくやっていくことのできない協調性に欠ける医師は冷遇されてしまう時代に入ることは間違いありません。
医師たる者、自分の責任において自分を磨き、自分を売り込めるだけの実力を身につけておくべきです。当サイトでは随所に実例を挙げながら医師が日常の仕事をして行く上でのマナーを解説していきます。
(シニア医師)

「医師転職時代」の医師のマナー

  • 医師の転職時のマナー
    「カルテを点検してから患者に向かう」

患者を呼び入れる前にカルテをくって患者の来意を確認しなければいけません。

たとえば、前回の来院時に血液検査や細胞診、あるいはX線撮影をしていたなら今回はその結果を聞きに訪れたに相違ないから、検査結果の伝票がカルテに貼られであるかを確認する、X線のフィルムを予め出しておく、等の気配りをして欲しいです。

それが診察のスムースな流れに通じるし、患者の待ち時間の短縮にもつながる、さらには、ここの病院はテキパキとして行き届いていると、患者の信頼を得ることにもつながります。

しかし、カルテの事前の点検は、本来は医師の仕事であり、ナースはあくまでアシスタントに過ぎません。

検査結果やX線フィルムを患者を前にしたまま事改めて点検しているのでは遅きに失します。

検査結果はまだいいとして、X線フィルムの読影は、患者を呼び入れる前にある程度行っておくべきで、患者を呼び入れて前に座らせたまま医者がおもむろにシャウカステンにフィルムを掲げてやおら読影にかかっているようでは、患者をつんぽ桟敷に置き、不安に駆りたてることにもなりかねません。

ことに大腸の透視では写真を20枚近く撮りますから、その読撮は並大抵ではありません。

まして、患者を目の前で待たせてシャウカステンにフィルムを掲げていると、心焦る余り微妙な病変を見逃しかねません。

胃や大腸の透視フィルムは前日までに何人かの目で、つまり、レントゲンカンファランスを開いて読影を終えておくべきです。

初診の患者にはさらに気を使わなければいけません。ある程度きちんとした病院では初診者に「問診カード」を書いてもらうことが多いですが、これを読み通さずに患者と相対すると、問診カードの質問事項を繰り返したりするヘマをやらかします。

「何だ人にわざわざアレコレ書かせておいて、全然見てないじゃないか。いい加減な!」ということになります。

<続く>

(シニア医師)

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「医師転職時代」の医師のマナー<2018年10月>
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