トップページ > 「医師転職時代」の医師のマナー/医師の転職時のマナー「職員の噂話は半分間いて半分聞き流せ」

病院が医者を選ぴ、患者が医者を選ぶ時代に入ります。正にチーム医療の時代です。実力のない医師やコメデイカルとうまくやっていくことのできない協調性に欠ける医師は冷遇されてしまう時代に入ることは間違いありません。
医師たる者、自分の責任において自分を磨き、自分を売り込めるだけの実力を身につけておくべきです。当サイトでは随所に実例を挙げながら医師が日常の仕事をして行く上でのマナーを解説していきます。
(シニア医師)

「医師転職時代」の医師のマナー

  • 医師の転職時のマナー
    「職員の噂話は半分間いて半分聞き流せ」

新しい医者が来ると、それっとばかり院内のもめ事、スタッフの悪口を告げにくる者がいます。

不平不満分子はどこにも必ずいて、徒党を組んでおり、仲間を少しでも多く募ろうとしているから、白紙状態の新参の医者こそ鴨と目をつけるわけです。

「ねえ、先生、聞いてます?」とか、外来の暇な折を盗んでは、手持ち無沙汰のスタッフが寄ってきてささやくのは、まず大抵婦長、事務長、院長の悪口です。

看護婦ばかりではありません。医者も二、三人寄れば大概院長の陰口に話の花を咲かせます。

私が先述した東京のさる病院に就職した折、先生の歓迎会をしますからと、医局員5人(それで全員という小世帯でした)が私を、とあるレストランに誘ってくれましたが、連れ立って行く途次から院長の悪口が始まり、席に着いてからも話題はそれに終始、一体何の歓迎会かと、私はひどく気分を害しました。

彼らの言い分は大いに核心を突いていると後に知れた面もありましたが、新入りの医者にいきなり内輪のもめごとをぶちまけ、自分達と同じ視点に立たせようとするそのやり方が不快極まりありませんでした。

我々はみんなこんな不満をもちながら必死に耐えている、それもこれも院長の人使いの荒さ、将棋の駒のように人を動かす身勝手さ、役に立たないと見るとさっさと切り捨てるクールさ、等によるもので、歓迎会どころか、こんなひどい病院に来てお気の毒としか言いようがありません、と言っているようなものです。

実際色々人格的に、またトップとしての器量において欠けるところの多い人でしたが、院長を痛烈に批判するスタッフの人間性もまた問題があり、一方の批判ばかりが正当とは言えませんでした。やはり人の噂話は半分聞いて半分聞き流すべきと痛感しました。

公然と人の批判をやってのける不満分子はどこの世界にもいて、ひたすら徒党を作ろうとしますが、その実、彼(あるいは彼女)自身がトラブルメーカーと目され、敬遠されていることが少なくありません。

一つの情報源として半分くらい差し引いて聞いておき、決してそのアジテーションに乗らないことです。この手の人間は新入者を手っ取り早く味方につけようとして飲み食いに誘ってきます。体よくこれをかわし、少なくとも半年や1年は静観を決め込むのがよいです。

安易に扇動に乗ってそうした一派に付き合っていると、造反者の烙印を押され、リストラの折はまっさきにリストアップされかねません。

<続く>

(シニア医師)

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「医師転職時代」の医師のマナー<2018年10月>
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