トップページ > 「医師転職時代」の医師のマナー/医師の転職時のマナー「一度の面接で事を決するな」

病院が医者を選ぴ、患者が医者を選ぶ時代に入ります。正にチーム医療の時代です。実力のない医師やコメデイカルとうまくやっていくことのできない協調性に欠ける医師は冷遇されてしまう時代に入ることは間違いありません。
医師たる者、自分の責任において自分を磨き、自分を売り込めるだけの実力を身につけておくべきです。当サイトでは随所に実例を挙げながら医師が日常の仕事をして行く上でのマナーを解説していきます。
(シニア医師)

「医師転職時代」の医師のマナー

  • 医師の転職時のマナー
    「一度の面接で事を決するな」

一度の面接で事を決するな。

東京の外科病院で得た教訓がこれです。

就職前の面接は大抵1回で、それも、院内の案内を含めて精々1時間そこそこでしょう。

最初から腰かけのつもりならいざ知らず、できることなら半永久的に勤めていたい、と望んでのことなら、一度の面接で即答は出さない方がよいです。

少しおかしい、何か含んだところがあって明快でないと感じたら、疑問をため込んでおいて、再度面接を求めた方がよいです。

病院の構造、アメニティについても、第一印象はすかっと爽やかなものでありたいです。

外来の感じはいいが手術室がどうももうひとつと感じたら改めて手術室を見に行くべきです。

前述の東京の外科病院は、手術室のアメニティ、ムードのお粗末さもさりながら、医局の狭さと暗さにもひっかかりました。

わずか6畳そこそこの窓のない部屋に常勤医が五人詰め込まれています。例の外科の二人は、顔を合わせばのべつ幕なし、あたりはばからず大声で喋り始め、とどまるところを知りません。耳にガンガン響いてきます。

ほどなく気づいたのですが、この二人は手術室でもハナから喋りまくっているのです。意識清明な患者の前もものかは、ろくでもない世間話や看護婦相手のおふざけに熱中し、患者の思惑などまるで意に介していないかのごとくです。

これを見て私は、外科病院と銘打ちながら年々外科の患者が減っている訳に思い到りました。あまりにも気配り、マナーに欠けているのです。

耳にガンガン響く二人のやりとりを聞いていると、その半年前、唐突に私の院長解任劇を演出した理事会の喧騒を厭でも思い出させられ、10分と居たたまれず、私はそっと医局を抜け出しましたが、狭い院内にはひとり落ち着ける場がないのです。

半年前に幾つか当った民間病院も、手術室はおろか、医局のアメニティの悪さも目立ちました。ちょっとしたスペースに、ただ机と椅子を備えておけばよいという安易なオーナーの考えが丸見えで、こういうところは医者を大事にしないな、と疑わなければいけません。

ある病院に到っては、就職するか否かこちらの即答を求めながら、肝心要の手術室と医局を見せて貰えませんでした。前者は手術中であるという理由で、後者は今医局には人がいる、変に刺激を与えてもいけないので、という、何とも不明朗な理由によって。

しかし、チラとのぞき見た限り、両者とも狭く暗く、とても気分が休まる雰囲気ではありません。

堂々と自分の病院のアメニティを誇示できないオーナーの不明朗さも不快に感じ、いかに求められてもここには勤められないと断じました。

雇う側にとってもこの教訓は真理でしょう。履歴書だけではその人間の実力を測り知れないし、限られた時間内での面接で、その人となり、性格を適確にキャッチすることは不可能です。

力量もありそうで、真面目そうだが何となくそりが合わない、話が気持良く弾まない、と感じたら、やはりもう一度二度、その第一印象に狂いはなかったか確認する努力と時間を惜しまないことです。

<続く>

(シニア医師)

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「医師転職時代」の医師のマナー<2018年10月>
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